No. 56

格安電話占いの正体とその仕組み

電話占い

「格安」……実に良い響きの言葉ですね。なるべくお金を掛けずに望みの物や結果を手に入れられたら、確かになんと良い事でしょうか。昨今はたとえば100円ショップなどでも、実に値段以上の価値や満足を感じさせる物が数多くあり、良い意味で値段と結果が大きくかけ離れているケースがあります。ですがこと電話占いに関しては、残念なことに嬉しい誤算を感じられないのが現実です。格安の料金設定につられて利用したところ、料金以下の満足度どころか、逆に嫌な印象を電話占いや占い師に持つだけだった、という声もあります。格安だからある程度は我慢できるものの、実際には思っていた以下の内容だと流石に再利用をしようとは思いませんよね。そういった料金だけでなく、質さえも落とした電話占いがあると、業界全体が白い目で見られかねません。そういった格安の電話占いにつられないようにその正体をまずは知り、予防に努めましょう。では、その格安電話占いの裏側とは、いったいどのようなものなのでしょうか。格安で成り立っている電話占いの大きな要素2つをご紹介します。

1. 占い師の質が圧倒的に低い

ハッキリと言って、プロフェッショナルのレベルに達していない占い師が依頼を受けています。つまりアルバイト占い師だったり、兼業占い師だったり、独学で占いを学んですぐ(あるいは学びながら)在籍している新人だったり。つまり片手間の占い師と言ってもいいでしょう。単に待機していれば時間給が発生してバイト代が手に入るとか、とりあえずステップアップのために経験年数の数字だけが欲しいとか、本気で取り組んでいない占い師が多いのです。

2. 占いはただのカモフラージュ

電話占い自体がカモフラージュとなっており、実際に利益を得ているのはその他の勧誘や商品購入だったりするケースがあります。たとえば、「占い師がお勧めするパワーストーン・ブレスレット」「占い師が祈りや念を封じ込めた開運グッズ」などの購入を同時に勧めてくるのです。「占い師が……した~」というところに付加価値を持たせ、値段を高めに設定してそこで利益を得るわけです。だから格安電話占いはあくまで入り口であって、商品を購入させるのが主とした目的なのです。


もちろん、すべての格安電話占いの裏側がこのように危ないと言うわけでもありません。そもそも、電話占い業界に限ったことではありませんが、サービスや商品の金額が相場から見てあまりにも安過ぎる場合はおかしいので、まずは疑ってかかるべきでしょう。そのジャンルに初めて触れる人は、こういった値段の安さにつられてしまい、ついつい手を出してしまいがちです。注意喚起や実態があまり認知されていないことから、そういった人が今も減らず、このように悪質な格安の電話占いもなくならないのが実情なのです。

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