No. 28

霊媒師とはいったいどんな人?

霊媒鑑定と降霊鑑定

電話占い業界の中には、“イタコ”が在籍して霊媒鑑定や降霊鑑定を行って問題解決へと導く電話占い会社もあります。ですから電話占いを多少利用したことのある方も、あるいはこれから利用しようと考え、調べているうちに知った方もいるでしょう。また、雑誌やテレビなどのメディアにも数多く取り上げられた、イタコ霊媒師を見た方もいるでしょう。今回はイタコも含めた、“霊媒師”をキーワードにしてお話ししましょう。

霊媒師、文字通り“霊体の媒介となる人”のことを指します。霊体を自分の身体に降ろす、つまり自分自身を器にして霊体を憑依させるタイプの霊媒師もいれば、霊界と意識をつないであくまでアンテナ役としてメッセージを受信するタイプの霊媒師もいます。もちろん、そのどちらも可能な霊媒師も存在しています。どちらのタイプも霊媒師としては一般的で、電話占いでも対面占いでも接する機会を持つことはできます。それぞれについてご説明しましょう。

憑依タイプの霊媒師

このタイプの霊媒師に多く寄せられる相談事は、亡くなった人の意思あるいは遺志を聞きたい、完全に成仏する前にもう一度話がしたい、といったケースが多いそうです。そこで憑依タイプの霊媒師は、自分自身の心を水の入っていない器のように空っぽにして、霊界や冥界(死者の世界)から目的の霊体を呼び出して心に入り込ませます。つまりこれが“憑依された状態”と言われ、身体は霊媒師のもので心は霊体のものといった状態ができるのです。当然のことではありますが、身体まで霊体に乗っ取られないように、霊媒師は自分の意識を完全に消し去っているわけではなく、いつでも霊体を器である身体から追い出すことはできるように保っています。さて、実際の鑑定がどのように進むかと言えば、その状態で相談者と霊体が直接会話を行うのです。口腔内の構造上、霊体の生前の声を再現できるわけではありませんが、その口調や口癖は、まさに亡くなった人そっくりだと体験者は口にします。霊媒師が憑依させた霊体は、自我や意識、そして記憶を持っているので、生前と同じようにコミュニケーションを取ることができるのです。

受信タイプの霊媒師

こちらのタイプの霊媒師には、予知や予言、将来の運勢について聞きたいという依頼が多いそうです。霊界にいる存在、いわゆる高い位階に当たる神霊や宇宙霊と呼ばれる霊体から、託宣を受け取ることを目的とした霊媒術になります。このときに霊媒師が用いる霊媒術でよく知られているのが、“自動書記”と呼ばれるものです。自動筆記とも呼ばれるこの霊媒術は、上述の通りに霊媒師がアンテナ役となって霊界からのメッセージを受信し、それを文字にして書き記す霊媒術なのです。実際の鑑定の流れとしては、相談者はあらかじめ相談内容を霊媒師に伝え、霊媒師はそれをつなげた意識で霊界の霊体に伝達します。それに対して、霊体から送られてくるメッセージをそのまま筆記するのです。ですから複数の質問や相談事を、会話しながら聞くという流れにはなりません。ですから「運命の相手とはいつ、どんな風に出逢うのですか?」といった質問に対して、霊界からの託宣が返信されてくるというわけです。


あくまでこちらで紹介したのは、“大きく分けて”としてのタイプです。人には個性や得意分野があるように、霊媒師にも霊媒を行う状態に至る過程や霊媒の方法に得手不得手があります。ですから実際、イタコ霊媒師に相談を依頼するに当たっては、直接どのような流れで霊媒術を行うのか聞いてみるのも良いでしょう。

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